2021年
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リトアニア
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4分33秒
『Roots』は、ヨナス・ユシュカイティスによるデビュー短編作品であり、リトアニア独立後に生まれた最初の世代を描いたアニメーション・ポートレートである。
彼らは、自ら問いを持つ前から、自分たちを形づくっていた風景の中で育ってきた。
舞台となるのは、ソビエト時代に建てられた、同じ形のコンクリート住宅と灰色の中庭が並ぶ街。作品は、“灰色の場所を故郷と呼ぶこと”から生まれる、帰属感と居心地の悪さが入り混じった感情を抱える若者たちを追っていく。見慣れた街並みは、ときに安心感を与える。
しかし同時に、「同じであること」が持つ重さへの意識も、ゆっくりと芽生えていく。
作品の中で“髪”は、その緊張感を象徴する静かなメタファーとして用いられている。受け継がれた世界の中で、自分自身を選び取るための、小さいながらも意志ある行為として。
インクアニメーションとフォト・ビデオコラージュ、そして実際の声が重なり合い、感情を映像へと変換していく。見慣れた壁は異質なものとして現れ、抑えた背景の中で身体だけが鮮やかに浮かび上がる。
『Roots』は、ドキュメンタリーとアニメーションの境界に立ちながら、「自分で選んでいない土地の中で、アイデンティティはいかに育っていくのか」を問いかける。
監督
ヨナス・ユシュカイティス
脚本
ヨナス・ユシュカイティス
プロデューサー
ヨナス・ユシュカイティス
スタジオ
なし

