イングリーダ・ピチュカーネ

1978年生まれ
ラトビア
コミック、ドローイング、アニメーション、インスタレーション、パフォーマンスを横断しながら、ピチュカーネはイメージ、動き、空間が溶け合うような視覚表現を展開している。
制作活動と並行して、アニメーションやコミックの教育にも携わっており、シークエンシャル・アートへの関心を、「つくること」と「見ること」を共有するための言語として広げている。彼女のコミック作品は、バルト圏および国際的な出版物『š!』『Stripburger』などにも掲載されている。
中世美術や連続描写の手法から影響を受けた作品では、一般的なコマ割りを用いる代わりに、一つの画面の中を反復する人物が移動していく構成が多く見られる。
その結果生まれるのは、独特な時間感覚を持つ長いパノラマ的画面であり、風景は単なる背景ではなく、能動的な存在として機能している。
『Three Sisters』『Zaļais Ceļojums』『Feminae Explorarum』などの作品では、女性の主人公や森のイメージ、そして静かでありながら確かなフェミニズム的視点が繰り返し描かれている。



